歴史の参照の仕方
政治家が歴史事例を自分の主張の支えに使う時には注意が必要のようです。イランにもっと圧力をかけるようオバマに迫ったネタニヤフ(イスラエル首相)が、キューバ危機の時のケネディの対応を引き合いに出したのは「まったくの誤り」で、どこが間違いだったかが下の記事で説明されています。
雑な歴史解釈はどこの国でもあるのかも知れませんが、それにしてもアメリカ側の権力者たちはよほどキューバ危機が好きなようです(ブッシュもイラク戦争を始める時にケネディを引き合いに出しました)。キューバ危機の時のケネディは、彼らがイメージしているような強硬姿勢ではなかったと、この記事に書かれています。
他方、いま南シナ海でアクセス拒否戦略をやっている中国は、かつてオホーツク海を聖域化しようとしていたソ連と同じことをやっていると論じている下の論稿は、とても面白い歴史の参照だと思いました。