ルサンチマン(ressentiment)

道徳の系譜 (岩波文庫)

フリードリッヒ・ニーチェ道徳の系譜岩波文庫、1950年、pp.95-97より

「苦しませることが最高度の快楽を与えるからであり、被害者が損失ならびに損失に伴う不快を帳消しにするほどの異常な満足感を味わうからである。苦しませること――それは一つの真の祝祭であり、前述のように、債権者の階級や社会的地位に反比例して、ますます高く評価されるものである。」 

「苦しむのを見ることは快適である。苦しませることは更にいっそう快適である――これは一つの冷酷な命題だ。しかも一つの古い、力強い、人間的な、余りに人間的な命題だ」