2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「愛さえあれば、ことばはいらない」は勘違い(上野千鶴子)

国境お構いなし (朝日文庫 う 5-4) 作者:上野 千鶴子 朝日新聞社 Amazon 上野千鶴子『国境お構いなし』朝日新聞社、2003年。 愛さえあれば、ことばはいらない、なんて言うひとがいるようだが、何かかんちがいをしている。ことばがいらなくなるレベルに行くま…

「匿名で発言するよりももっと面白いことが世界にはある」(押井守)

凡人として生きるということ 作者:押井守 幻冬舎 Amazon 押井守『凡人として生きるということ』幻冬舎新書、2008年より。 自分の作品に対する世間の評判にしても、筆者が正体を現わさない批評に耳を傾けるつもりはない。だが、ネットで発言したい人がいるこ…

「他人のためではなく、自分のために闘いだしたとき人はひとりの人間になれる」

愛という名の支配 (新潮文庫) 作者:陽子, 田嶋 新潮社 Amazon 「人として生きれていない人ほど、その愛は支配になります」(p.169) 「人は、他人のために闘うほうが闘いやすいのです。でも、自分のために闘いだしたとき、人はやっとひとりの人間になれるの…