2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧
P・W・シンガー『ロボット兵士の戦争』(小林由香里訳)NHK出版、2010年より。 ※強調・下線は引用者 科学やビジネスはもちろん、気象の領域でさえ、未来に目を向けるのはごく当たり前のことだ。ところが戦争の研究においては、未来の予測と、それ以上に重要…
中野信子『キレる!:脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』小学館新書、2019年より。 ※強調は原文 やる気や責任感というものは誰もが持ちうるものではないので、それは素晴らしいことです。しかし、私がこれまで出会った責任感が強い人には“…
中野信子『キレる!:脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』小学館新書、2019年より。 セロトニンは“安心ホルモン”とも呼ばれる脳内ホルモンです。たくさん分泌されているとリラックスして、満ち足りた気持ちになります。逆に少ないと不安を感…
中野信子『キレる!:脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』小学館新書、2019年より。 ※下線は引用者 あおられるだけでなく、相手が車から降りてきて、車をバンバン叩いて「車から降りろ」などと怒りをあらわにするような状態は、ドーパミンが…
中野信子『キレる!:脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』小学館新書、2019年より。 ※下線は引用者 前頭前野の機能低下によって、怒りの感情を抑制できず、衝動的な行動に出てしまうことは前述しました。 しかし実は、理性的な行動を促す前…
中野信子『キレる!:脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』小学館新書、2019年より。 どうすれば、相手の怒りや感情的な言動に振り回されることなく、上手に自分の怒りの気持ちを発散させるような切り返し方ができるのでしょうか。 これらに…
石田敏郎・松浦常夫編著『交通心理学入門』企業開発センター交通問題研究室、2017年より。 運転中には感情的な事態におかれることが頻繁にある。ネガティブな感情、とくに攻撃的な感情は、運転行動に直結し、交通環境に不適応となることが多いと考えられるの…
久木田水生・神崎宣次・佐々木拓『ロボットからの倫理学入門』名古屋大学出版会、2017年より。 近年の心理学などの分野で得られた知見が明らかにするところによれば、私たちの自然な認知と感情はたやすく敵と味方という対立の構図を作り、そして敵を警戒し憎…
久木田水生・神崎宣次・佐々木拓『ロボットからの倫理学入門』名古屋大学出版会、2017年より。 シェリー・タークルは、情報技術の発展が人と人との直接的なつながりを減じさせていることを危惧しています。情報技術は私たちが世界中の多くの人々とつながるこ…
加藤尚武『戦争倫理学』ちくま新書、2003年より。 世界中の「世論」が、戦争に向かって走り出したときに、踏みとどまって、世界が狂気に陥っており、自分こそが正気であると言えるために、私たちは自分自身の位置を正確に測定できるような、羅針盤を持たなく…
小谷野敦『すばらしき愚民社会』新潮社、2004年(単行本)より。 現在の「大衆社会」が、それまでのものと異なるのは、以前は「バカが大学へ入っている」程度で済んでいたものが、「バカが意見を言うようになった」点である。(p.109) もちろん、昔だってバ…
小谷野敦『すばらしき愚民社会』新潮社、2004年(単行本)より。 日本ではポパーは人気がないらしい。そもそもポパーは、マルクスやフロイトのような、読む人を興奮させるような議論を否定する。それはアラン・ソーカルが、クリステヴァやラカンを否定するの…
カミュ『ペスト』新潮文庫、1969年より。 本棚に眠っていたこの本を手に取ったのは何十年ぶりだろう。ウィルスで世間の目が血走っている時だからこそ思い出したのかも知れない。 ※太字による強調は引用者 美しい行為に過大の重要さを認めることは、結局、間…
内田樹『「おじさん」的思考』晶文社、2002年(ハードカバー版)より。 「教師に成績査定や単位認定の権利が与えられているのは、教師が「知のありかを知っているもの」とみなされているからであって、その逆ではない。 もちろん現実には制度的権限だけでか…
優れた専門家は米国にも日本にもいる。大きな違いは、それを冷静に受け入れ節度を持って行動できる国民と、受け入れられずパニックに陥る愚民ぶりを曝け出す国民の差。 https://www.washingtonpost.com/health/2020/02/26/how-to-prepare-for-coronavirus/?a…