2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

谷岡一郎『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』書評

リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)作者: 谷岡一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/06/20メディア: 新書購入: 47人 クリック: 513回この商品を含むブログ (216件) を見る本書では面白くかつ有益な事例をたくさん出して、ど…

鶴見俊輔編『本と私』(岩波新書、2003年)書評

本と私 (岩波新書 新赤版 (別冊8))作者: 鶴見俊輔出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/11/20メディア: 新書購入: 1人 この商品を含むブログ (3件) を見る同じ岩波新書の齋藤孝『読書力』では、本の教育上の効用、人格形成やコミュニケーション能力の向上…

齋藤孝『読書力』(岩波新書、2002年)書評

読書力 (岩波新書)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/09/20メディア: 新書購入: 20人 クリック: 358回この商品を含むブログ (219件) を見るベストセラー『声に出して読みたい日本語』(草思社)の著者による読書論である。読書に対する著者…

シュピルマン『戦場のピアニスト』(春秋社、2000年)書評&映画評

戦場のピアニスト作者: ウワディスワフシュピルマン,佐藤泰一出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2003/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (29件) を見る戦場のピアニスト (新潮文庫)作者: ロナルドハーウッド,Ronald Harwood,…

大江健三郎『ヒロシマ・ノート』(岩波新書、1965年)書評

ヒロシマ・ノート (岩波新書)作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1965/06/21メディア: 新書購入: 4人 クリック: 29回この商品を含むブログ (40件) を見る小説の執筆においては、「表現は対象を実際にとらえることではない、言葉によるモデル…

椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』(新潮文庫、1996年)書評

さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/09/02メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (30件) を見る何十年も前に、国分寺駅前に国分寺書店なる古本屋があったそうだ。そしてそこの店主であるオバ…

藤田節子『自分でできる情報探索』(ちくま新書、1997年)書評

自分でできる情報探索 (ちくま新書)作者: 藤田節子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1997/05メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る乱読傾向のある自分は、体系的に知識を獲得することをいつも意識していなくてはならないと思う。…

鳥飼玖美子『TOEFL・TOEICと日本人の英語力』書評

TOEFL・TOEICと日本人の英語力―資格主義から実力主義へ (講談社現代新書)作者: 鳥飼玖美子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2002/04メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (8件) を見る実は著者には一度会ったことがある。とはいっても読売ディ…

岸本葉子『なまいき始め―私の転職・留学物語』書評

なまいき始め―私の転職・留学物語 (講談社文庫)作者: 岸本葉子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る小谷野敦の本の中で初めて「岸本葉子」という名前を知った。小谷野が絶賛するので、その…

小野田博一『論理的に考える方法』(日本実業出版社、1998年)書評

論理的に考える方法―判断力がアップし本質への筋道が読める作者: 小野田博一出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 1998/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブログ (9件) を見るGREの受験準備中に読んだ本だけに、論理的思考に…

日本語倶楽部編『そんな言葉づかいでは恥をかく』書評

そんな言葉づかいでは恥をかく―日本語、常識知らずと言われないために (KAWADE夢文庫)作者: 日本語倶楽部出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/02/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る息抜き程度のつもりで読ん…

ダニエル・ゴールマン『EQ―こころの知能指数』書評

EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫)作者: ダニエル・ゴールマン,土屋京子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/09/18メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 150回この商品を含むブログ (67件) を見るEQについて言及する前に、まず心理学の最先端についてゴ…

堺屋太一『組織の盛衰』(PHP文庫、1996年)書評

組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)作者: 堺屋太一出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 1996/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 37回この商品を含むブログ (12件) を見る初めて堺屋太一の本を読んだ時(『新規の世界・転機の日本』)、「あ…

宮本みち子『若者が≪社会的弱者≫に転落する』書評

若者が『社会的弱者』に転落する (新書y)作者: 宮本みち子出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2002/11メディア: 新書 クリック: 119回この商品を含むブログ (41件) を見る近年、定職に就かないでアルバイト代だけで生活を維持している「フリーター」に対するバ…

立花隆『知のソフトウェア―情報のインプット&アウトプット』書評

「知」のソフトウェア (講談社現代新書)作者: 立花隆出版社/メーカー: 講談社発売日: 1984/03/19メディア: 新書購入: 12人 クリック: 125回この商品を含むブログ (87件) を見るこの本の副題にもあるとおり、メイン・テーマは「情報のインプットとアウトプッ…

田中伸尚他『遺族と戦後』(岩波新書)書評

遺族と戦後 (岩波新書 新赤版 (399))作者: 田中伸尚,田中宏,波田永実出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/07/20メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る前々から日本遺族会という団体には関心があった。しかしそれは漠然とした、…