2009-01-01から1年間の記事一覧

James Jay Carafano, Private Sector, Public Wars 書評

Private Sector, Public Wars: Contractors in Combat - Afghanistan, Iraq, and Future Conflicts (Changing Face of War)作者: James Jay Carafano出版社/メーカー: Praeger Security Intl発売日: 2008/07/30メディア: ハードカバー クリック: 14回この商…

ベルンハルト・シュリンク『朗読者』

朗読者 (新潮クレスト・ブックス)作者: ベルンハルトシュリンク,Bernhard Schlink,松永美穂出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (53件) を見る 至るところで絶賛されているベルンハルト…

上杉勇司・青井千由紀編『国家建設における民軍関係』書評

国家建設における民軍関係―破綻国家再建の理論と実践をつなぐ作者: 上杉勇司,青井千由紀出版社/メーカー: 国際書院発売日: 2008/05メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件) を見る 本書は、近年における紛争の性格の大きな変化に伴って注…

松岡正剛『多読術』書評

多読術 (ちくまプリマー新書)作者: 松岡正剛出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/04/08メディア: 新書購入: 12人 クリック: 140回この商品を含むブログ (213件) を見る 編集工学の知見に基づいて「読書は編集である」と本書は説く。つまり、読書とは著者…

変わる公共図書館

変わる公共図書館 ―― いかに利用者のニーズを満たしていくか いま公共図書館は変わりつつある。―― ほとんどの自治体は今、苦しい財政事情を理由に年々図書館サービスのための予算を削減している。そうした状況に危機感を感じた図書館は、利用者の利用を待つ…

「上から目線」って何だ?

日本を滅ぼす「自分バカ」 (PHP新書)作者: 勢古浩爾出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/04/16メディア: 新書 クリック: 51回この商品を含むブログ (11件) を見るバカにつける薬 (双葉文庫)作者: 呉智英出版社/メーカー: 双葉社発売日: 1996/07メディア:…

自由な語り合いは可能か

仕事のくだらなさとの戦い (そもそも双書)作者: 佐藤和夫出版社/メーカー: 大月書店発売日: 2005/12/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る先日、ずいぶんと前に読んだ『仕事のくだらなさとの戦い』を再読してみた。 印象に残…

お手軽書評

あまり気負いすぎて詳細な書評を書こうとすると、いつまで経っても更新が滞ったままになってしまうので、たまには簡単なコメントのみで一気に数冊を紹介するという形式を取ってみたいと思います。あくまで一言コメントなので、少し偏った主観的な書評になる…

映画『THIS IS ENGLAND』

先日新聞の映画欄を見て家の近くにミニシアター系の映画館があることを初めて知り、サイトで調べてみたら見ようと思ってまだ見ていなかった、 『This is England』 http://www.thisisengland.jp/ がちょうど上映中でした。東京でもミニシアター系の映画館で…

外交史の危機?

今日、偶然大学の図書館で立ち読みしていて見つけた細谷雄一「外交史と現代政治分析」『レヴァイアサン』40(2007春)という論文を読んだ。 細谷氏によると、 「社会科学として著しい進歩を見せてきた政治学の世界でも、外交史が占めるべき位置はほとんど失…

世論調査は信頼に足るか

2009年4月24日付の朝日新聞で、特集対談「オピニオン メディア衆論」で「選択の年 世論調査の質が問われる」という記事が掲載されている。その中で、朝日新聞編集委員の峰久和哲氏が最近の世論調査の問題点に言及している。 まず回収率がひどく下がっている…

「民意」とは何か?

昔から大衆というものに警戒心を抱いている。しかし大衆とは言ってもそれは社会の大多数の人たちを指す言葉というよりは、程度の差はあっても誰にでも備わっている大衆性のことであり、当然それは自分にもあると思っている。現代人は自己の存在もその一部を…

上杉勇司「地方復興支援チーム(PRT)の実像」

上杉勇司「地方復興支援チーム(PRT)の実像―アフガニスタンで登場した平和構築の新しい試みの検証―」『国際安全保障』第34巻第1号(2006年6月)本稿は2006年6月時点での内容であるため現在ではすでに新たな展開を見せているであろうが、アフガニスタンやイ…

勝間和代『断る力』書評

断る力 (文春新書)作者: 勝間和代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/02/19メディア: 新書購入: 8人 クリック: 309回この商品を含むブログ (270件) を見る非常に面白く読んだ。「コモディティ(規格が決まっている商品のことで、人材であれば汎用的な人…

「愛とは習得できるスキルである」

勢古浩爾が指摘するように、現代は相互承認が絶対的に不足している時代である。多くの人が、「他人は認めたくないが、自分は認められたい」のである。そして資本主義のもとで成り立っているほとんどすべての職業が、程度の差はあれ何らかの形で「他者を見下…