2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

David Campbell, Writing Security書評⑤

【Chapter 4. Foreign Policy and Difference】タイトル用の表記のため、本章のタイトルは「Foreign Policy and Difference」と頭文字が大文字になっていて紛らわしいのだが、前章の分類法(「foreign policy」と「Foreign Policy」)で行けば、この章で取り…

David Campbell, Writing Security書評④

【Chapter 3. Foreign Policy and Identity】前章末の予告どおり、本章ではホッブズの『レヴァイアサン』の読み換えが行われる。これまで主流と見られてきた対外政策論、ひいては国際関係論の理論を批判的に再検証するという本書の目的に即して、ここではリ…

David Campbell, Writing Security書評③

【Chapter 2. Rethinking Foreign Policy】本章では、対外政策に対する国際関係論における主流の見方が批判的に問い直される。例えば、国際関係論で頻繁に登場する方法論的対立軸に、分析レベル(level of analysis)の相違がある。対外政策決定における国内…

David Campbell, Writing Security書評②

【Chapter 1. Provocations of Our Time】「主体概念の不確実性」を認める立場から、対外政策の作成過程における脅威認識の生み出され方が恣意的であることを、この章では冷戦を引き合いに出して説明する。著者の主張に従うならば、冷戦についての従来から主…

David Campbell, Writing Security書評①

David Campbell, Writing Security: United States Foreign Policy and the Politics of Identity, Revised Edition, MN: University of Minnesota, 1998. 書評 本書はアイデンティティの政治を論じる上で、とりわけアイデンティティと安全保障問題の関係を…

矢吹久「ネイション概念の形成と歴史的展開」レビュー

矢吹久「ネイション概念の形成と歴史的展開」『思想』No.788(1990年12月)レビューネイションという語の語源であるラテン語のnatio(生まれ)がローマ帝国においてどのような集団を指していたのか、から始まり、そこから近代国民国家に至るまでのネイション…

Roxanne Lynn Doty, Immigration and national identityレビュー

Roxanne Lynn Doty, “Immigration and national identity: constructing the nation,” Review of International Studies, Vol.22 (1996), pp.235-255. レビュー ナショナル・アイデンティティは社会的に構成されたもので、本来的に絶えざる変化に晒されてい…

Robert Mandel, Armies Without States書評

Armies Without States: The Privatization of Security作者: Robert Mandel出版社/メーカー: Lynne Rienner Pub発売日: 2002/06/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るシンガーの『戦争請負会社』に次ぐ、「軍事(安全保障)の民営化…

P・W・シンガー『戦争請負会社』書評

戦争請負会社作者: P.W.シンガー,Peter Warren Singer,山崎淳出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2004/12/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 106回この商品を含むブログ (125件) を見るこれほど内容のまとめに手間をかけた本はない。しかしそれだけの作業…