2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

百瀬宏『国際関係学』(東京大学出版会、1993年)書評

国際関係学作者: 百瀬宏出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1993/10メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る【研究ノート】 ■国際関係学の定義 結論から先にいえば、政治学、法律学、経済学、社会学、人文諸…

岩田一政・小寺彰・山影進・山本吉宣編『国際関係研究入門』書評

国際関係研究入門作者: 岩田一政,山影進,小寺彰,山本吉宣出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2003/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (2件) を見る※自分が読んだのは1996年に出版されたもので、現在は増補版が2003年に出…

衛藤瀋吉・渡辺昭夫・公文俊平・平野健一郎『国際関係論』書評

国際関係論作者: 衛藤瀋吉,公文俊平,渡辺昭夫,平野健一郎出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1989/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る※最近気づきましたが、このはまぞうのリンクは出版年が結構間違ってい…

中西治『新国際関係論』(南窓社、1999年)書評

新国際関係論作者: 中西治出版社/メーカー: 南窓社発売日: 2000/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見るフランケルの本に続いて国際関係論のテキストの書評である。そしてこの本に対しては、フランケルの本以上に多くの箇所にお…

気づかぬうちに・・・

知らないうちにカウンターが20,000を越えておりました。間違いなく、例の「辞職顛末」が響いているのでしょう。まあ自分で書いた文章で人が訪問している訳ではないので別に嬉しがるところではないと思いますが、それでも訪問した際に他の文章にも寄り道して…

J.フランケル『国際関係論』(東京大学出版会、1972年)書評

国際関係論 (UP選書 (98))作者: J.フランケル,田中治男出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1980/10/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る40年も前に書かれた国際関係論入門書の訳書である。翻訳されたのも30年…

高坂正堯『国際政治』(中公新書、1966年)書評

国際政治―恐怖と希望 (中公新書 (108))作者: 高坂正尭出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1966/08/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 224回この商品を含むブログ (24件) を見る※注:これは3年前に書いた書評です。高坂正堯が亡くなってからすでに6年…

丸山眞男「超国家主義の論理と心理」書評

丸山眞男集〈第3巻〉一九四六−一九四八作者: 丸山眞男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/03/06メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 82回この商品を含むブログ (3件) を見る丸山眞男「超国家主義の論理と心理」(『丸山眞男集』第三巻所収、岩波書店、1…

ジュール・ベルヌ『海底二万海里』書評

ジュール・ベルヌ『海底二万海里』(花輪莞爾訳)角川文庫クラシックス、1994年冒険小説家の面目躍如『地底旅行』(1864年)、『月世界旅行』(1865年)と来たらやはり次に「海底」が来るのが必然だろう。(このあと『八十日間世界一周』『十五少年漂流記』…

丸山眞男「三たび平和について」第一章・第二章書評

丸山眞男集〈第5巻〉一九五〇‐一九五三作者: 丸山眞男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/05/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る丸山眞男「三たび平和について」第一章・第二章(『丸山眞男集』第五巻所収)書評(『世…

大野豊『絶対うまくなるピッチング』書評

絶対うまくなるピッチング―速い球を正確に投げるフォームづくり作者: 大野豊出版社/メーカー: 日本文芸社発売日: 2003/04メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る変化球主体の投手に故障が多いのは何故か ここまで来ればもうマニア…

玉木正之、ロバート・ホワイティング『ベースボールと野球道』書評

ベースボールと野球道―日米間の誤解を示す400の事実 (講談社現代新書)作者: 玉木正之,ロバートホワイティング出版社/メーカー: 講談社発売日: 1991/05メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見るベースボールと野球はお互いに高め合うべきベースボール…

佐藤健『新編イチロー物語』書評

新編 イチロー物語 (中公文庫)作者: 佐藤健出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/09メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見る天才イチローができるまで少年期から現在までのイチローの野球人生を辿る貴重な記録。今で…

ロバート・ホワイティング『日米野球摩擦』書評

日米野球摩擦作者: ロバートホワイティング,松井みどり出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1990/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る日本(人)の縮図・プロ野球に対する警告野球に限らず、「根性至上主義」をふりかざすことの多い日本の…

二宮清純『最強のプロ野球論』書評

最強のプロ野球論 (講談社現代新書)作者: 二宮清純出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/06/20メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る「単調な野球中継」を「ドラマに満ちた投打の知恵比べ」に変える本この本に登場する野球選手は全…

川口和久『投球論』書評

投球論 (講談社現代新書)作者: 川口和久出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/09/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る男・川口の投手魂「ストレートとカーブで生きようとした」投手・川口和久が、インハイのストレー…

後藤健生『サッカーの世紀』書評

サッカーの世紀 (文春文庫)作者: 後藤健生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/07メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (7件) を見る マラドーナが怒らせたのはイングランド人だけではなかった。言うまでもなく、イングランド人を怒らせたの…

丸楠恭一・坂田顕一・山下利恵子『若者たちの≪政治革命≫』書評

若者たちの“政治革命”―組織からネットワークへ (中公新書ラクレ)作者: 丸楠恭一,坂田顕一,山下利恵子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2004/05メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る宮本みち子の『若者が≪社会的弱者≫に転落す…

坂本博之『ちくしょう魂』書評

ちくしょう魂(こん)―児童養護施設から世界をめざして (小学館文庫)作者: 坂本博之出版社/メーカー: 小学館発売日: 2001/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (9件) を見る4回戦の頃から大好きだったボクサー、坂本博之の書いた本で…

つれづれ日記:ワシントンDCと「10000(1万)」

だんだん本ブログのカウンターが10000に近づいてきました。偶然踏んだ方は、コメントでもして下さい。ワシントンDCと10000という数字に何か縁はないかとネットで調べてみましたところ、やはりホテルや航空券の値段が圧倒的に多いですね。これはあまり面白…

つれづれ日記:日米除雪比較考

北海道で生まれ育った自分が、東京へ出てまず驚いたことの一つに、公共交通機関の降雪への対応の違いがあった。東京では雪が積もるほど降ることはかなり珍しいが、それでも毎年雪は降る。にもかかわらず、雪が降るたびに山手線をはじめとして都内のJRの路…

金子達仁『28年目のハーフタイム』書評

28年目のハーフタイム (文春文庫)作者: 金子達仁出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/10/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 36回この商品を含むブログ (20件) を見る金子達仁の本を読むのは初めてだが、スポーツライターというのは、小説家に負けず劣…

フローラン・ダバディー『「タンポポの国」の中の私』書評

「タンポポの国」の中の私 ― 新・国際社会人をめざして作者: フローラン・ダバディー出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2001/09/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (8件) を見る偶然インターネットで本書を知るきっかけを得たの…

デイヴィッド・シールズ編『イチローUSA語録』書評

イチローUSA語録 (集英社新書)作者: デイヴィッド・シールズ,永井淳,戸田裕之出版社/メーカー: 集英社発売日: 2001/12/14メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブログ (14件) を見るイチローが天才であることは、彼が日本にいる頃から誰の目にも明らか…

別冊宝島編集部編『<図解>しぼれ!体脂肪』書評

図解 しぼれ!体脂肪 (宝島社文庫)作者: 別冊宝島編集部出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2001/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る浅羽通明は『ニセ学生マニュアル』の中で、これからの教養とは『別冊宝島』を本棚に揃えていることだ、という…

井上一馬『タイソンはなぜ耳を噛み切ったのか』書評

タイソンはなぜ耳を噛み切ったのか (小学館文庫)作者: 井上一馬出版社/メーカー: 小学館発売日: 1998/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る1997年6月28日、MGMグランド・ガーデンで、タイソンは試合中に王者…

つれづれ日記:中間試験、悲喜こもごも

今週、我が大学ではミッドターム、つまり中間の試験期間を迎えている。日本人留学生は「ミッド」と後ろにアクセントを置いて呼ぶが、そのミッドが今週でピークを迎え、来週からは1週間の(週末を含めれば10日間ほどの)春休みに入る。自分の場合は、今学…

小谷野敦氏の「辞職顛末」

あるソーシャルネットワーキングサイトで、以前ここで書評を書いた『評論家入門』の著者である小谷野敦氏本人が、自らの阪大辞職についてその経緯を詳細に書いているのを見つけ、その内容があまりに衝撃的だったので、ウェブ上で小谷野氏の知り合いと思われ…