ジュール・ベルヌ『海底二万海里』書評

sunchan20042005-03-21

ジュール・ベルヌ『海底二万海里』(花輪莞爾訳)角川文庫クラシックス、1994年

冒険小説家の面目躍如

『地底旅行』1864年)、『月世界旅行』(1865年)と来たらやはり次に「海底」が来るのが必然だろう。(このあと『八十日間世界一周』『十五少年漂流記』と続いていく。)SF冒険小説家、ジュール・ヴェルヌの面目躍如である。

ただこの『海底二万海里』はとにかく薀蓄がすごいので、ついていくだけでもやっと。相変わらずハラハラドキドキのシーンはあるが、読みやすさの点で言えば『地底旅行』や『八十日間世界一周』の方が上だろう。