2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
J. アン・ティックナー『国際関係論とジェンダー:安全保障のフェミニズムの見方』(進藤久美子・進藤榮一訳)岩波書店、2005年より。 ※下線・強調は引用者。 「一九六〇年代初頭に、エール大学国際関係プログラムの三人の女子大学院生の中のひとりになった…
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 「私が講師をしていた花婿学校での話なんですが、ある受講生の男性がつきあっている女性に「きみ、タバコやめなよ」と言ったら、その女性は「私の勝手でしょ」と答えたそうです。それで彼は、「自分はそ…
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 「たとえば、セクハラがそうですよ。「きみ、有能だね、仕事できるね」って握手するとしますよね。そのときに、ついでに「きみのバスト、おいしそう」って目で胸をジロジロ見たり触ったりするのと、おな…
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 「「生きる」とは、パンを稼ぐこと、仕事をすること。つまり、自分の世界をもつことです。仕事は替えてもいいから、やりつづけなくちゃいけない。人生にとって恋愛や結婚や子育ては、そこから生い茂って…
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 ※下線・強調は引用者 「自分の子どもとはいえ、人格をもった人間です。人生の進路まで親の思いどおりに決めようなんて、邪道もいいところです。チンケな権力欲は捨てて、ひたすら子どもを信じたほうが勝…
「人は、他人のために闘うほうが闘いやすいのです。でも、自分のために闘いだしたとき、人はやっとひとりの人間になれるのです」(田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年、p.201)
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 「ほんとうに自分のしたいことを見つけるのはとてもむずかしい。私にも、そのときどきの出会いによって進む方向が決まった、また、思いきってひとつひとつ自分のイヤなものを捨てていったらこうなった、…
田嶋陽子『愛という名の支配』新潮文庫、2019年より。 「いま、専業主婦の人たちを見ていると、なんであんなに教育熱心になっちゃうのかなと不思議に思います。ただ、私なりの見方をすれば、その熱心さは母親という役割を全うするために、夢も自分の人生もあ…