2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「人生全体を何かの準備のために費やして、一体いつ人生を味わい楽しむのか」(戸田山和久)

戸田山和久『教養の書』筑摩書房、2020年より。 こんな調査結果もある。アメリカのロチェスター大学の卒業生を対象にした調査だ。卒業前に学生をサンプリングし、人生の目標について尋ねる。金持ちになりたい、有名になりたいなど外発的抱負を語ったグループ…

Powerless Rage

www.americanpurpose.com The internet is now a space that concentrates powerless rage. It is aneasy field for extremists and hostile states to exploit, a place where populists push propaganda and promise that they, and they alone, can help …

「出て行け。ここは邪悪な土地だ」(映画『ニュー・シネマ・パラダイス』より)

戸田山和久『教養の書』筑摩書房、2020年より。 ジュゼッペ・トルナーレ監督のイタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)だ。(中略)第二次大戦が終わったばかりのシチリア島の寒村が舞台だ。村人の唯一の娯楽は教会を兼ねた映画館。父親が出征…

岩波茂雄(岩波書店創業者)の「社会関係資本」

竹内洋『教養主義の没落:変わりゆくエリート学生文化』中公新書、2003年より。 資本とは価値増殖の過程である。貨幣という経済資本や教育訓練による人的資本、教養のような文化資本もある。人的資本が個人に、文化資本が家庭や学校に埋め込まれているときに…

孤独な人にこそスポットライトは当たる

上田紀行『愛する意味』光文社新書、2019年より。 寂しいこと、孤独であることというのは、それ自体はそんなに人生で悪いことじゃない。「寂しい。誰からも構われない」という、単にその次元で終わったらそれは悲しいことだけれども、そのとてつもない寂しさ…

愛に見返りを求めてはならない

上田紀行『愛する意味』光文社新書、2019年より。 基本的に私たちは、「愛している人には愛されたい」と期待するものです。味気ない言い方をすれば、見返りです。それも「こんなにしてあげているのに」と、自分のしたことは過大に見積もるわりには、受け取っ…

「教養とは「まだ知らないこと」へフライングする能力のことである」(内田樹)

内田樹『知に働けば蔵が建つ』文春文庫、2008年より。 ※強調部分は原文では傍点 雑学情報は「一問一答」形式で管理されている。 「タイ・カッブの生涯打率は?」「三割六分七厘」。 (中略) 「雑学」とは一問一答的に設定された問いに「正解」を与える能力…

教養のある人とは?

戸田山和久『教養の書』筑摩書房、2020年より。 ※強調は原文。 教養にはどうやら「自分をより大きな価値の尺度に照らして相対化できること」が含まれるようだ。もう少し敷衍しよう。まず逆に、自分を相対化できない、というのはどういうことかを考えてみる。…

文化とはもともとイヤミったらしくて差別的なもの

戸田山和久『教養の書』筑摩書房、2020年より。 ※強調は原文。 文化のもつイヤミで差別的な構造と、文化の多様性と豊かさは表裏一体である。われわれは現在、能も歌舞伎も、謡曲も義太夫も浪花節も民謡も、クラシック音楽もブルースもヒップホップも楽しむこ…

「日本人の権威主義」「学者は平気でウソをつく」などなど

瀬木比呂志『リベラルアーツの学び方』ディスカバー、2015年より。 日本でベストセラーになる思想書の多くは、海外の思想をわかりやすくパラフレーズした「舶来もの」、横文字をタテにするという意味では「横タテもの」だったといてよいと思います。 こうし…