2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

阿部潔『彷徨えるナショナリズム』書評

彷徨えるナショナリズム―オリエンタリズム/ジャパン/グローバリゼーション作者: 阿部潔出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2001/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見るCampbellやNeumannが論じている「我々/彼ら(自己/他者…

『知る』→『わかる』→『さとる』

大江健三郎「伝える言葉 「知る」と「わかる」:反復し「さとる」足場に」(朝日新聞2005年11月8日朝刊)あくまで個人的な印象なのだが、最近「議論できない人」が増えているような気がする。「議論する」とは、自分の理解では、相手の意見を批判的に吟味し…

神なき時代を生きよ―科学の神秘

「科学と宗教の関係」についてどのようなイメージをお持ちだろうか。一般には、この二つは対立する概念として見られているのではないだろうか。科学とは膨大なデータや事実を集めて、未知の世界を既知のものに変えていくプロセスであり、それは絶え間のない…

科学と宗教の接点を問う―『オウム真理教事件』から

l 村上陽一郎「科学時代と宗教」 佐倉統「百年後、科学は社会を支える基盤たりえているか?」 鬼頭秀一「宗教と科学技術のねじれた関係」 森岡正博「宗教なき時代を生きるために」(『オウム真理教事件―宗教者・科学者・哲学者からの発言』仏教・別冊No.8、…