「もっとうまくやってくれよ」(ジェフリー・ベーダー)

新潮45 2013年 07月号 [雑誌]

新潮45 2013年 07月号 [雑誌]

ジェフリー・ベーダー「オバマは安倍政権をどう見ているか」『新潮45』7月号より。

ベーダー「中国側は七月の日本の参議院選挙の結果まで「待ち」の姿勢を見せています。彼らは選挙終了まで、東京(安倍政権)から何か創造的、あるいは違った声が出てくるとは予想していないのです。「安倍政権は参院選に臨むにあたり、尖閣問題で強い立場でいることが利益であると考えている」と見ており、それは実際に正しい見方でしょう。日中関係は、現時点では凍りついていると言えます。」(100頁)

ベーダー「日韓両国は本来、前向きで温かい関係を持つべきです。両国は同じ価値観を共有し、同じような戦略的利害も持ち合わせている。ワシントン(米政府)にいる立場から言えば、「どうして諍いを止められないのか。もっとうまくやってくれよ」といったところですね。しかし、明らかにそうした見方はソウル、東京にはありません。」(103頁)