「欲望が散らかっている人間は、永遠に何も手にすることができない」

空気を読んではいけない

青木真也『空気を読んではいけない』幻冬舎、2016年より

「「みんなが食えるような業界になればいい」と格闘技関係者は言うが、逆にそれでは問題だ。勘違いしてほしくないのは、格闘技界は恵まれていないが、食えない業界では決してない。大勢の何も考えていないファイターが食えていないだけだ。「チャンピオンが食えない業界はおかしい」のではない。「チャンピオンなのに食えないファイターがおかしい」ということだ」(p.77)

 

「欲望が散らかって、何も考えていないにもかかわらずメシを食える。そんな業界がまともなわけがない。自らの苦境を業界という外的要因に求めるようなファイターは、どんどん淘汰されるべきだ。はっきり言う。格闘技界のためにも、ダメなヤツは食えない業界のままでいい」(p.77)