パンデミックによる社会破綻

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2020年4月号

フォーリン・アフェアーズ・リポート』(日本語版)2020年 No.4より。

 

最新号は「コロナウィルス後の経済と社会」特集号です。掲載されている全ての論文が興味深い内容です。

 

ブランコ・ミラノビッチ(ニューヨーク市立大学シニアスカラー)による巻頭論文「パンデミックによる社会破綻――経済政策で社会崩壊を阻止するには――」のサマリーを以下に抜粋。

 

コロナウイルス危機が終息しても、多くの人が希望も仕事も資産もない状態に放置されれば、彼らは、よりよい生活をしている人に敵意をもつようになるだろう。資金も雇用も、医療へのアクセスもない状態に放置され、絶望し、状況に怒りを感じるようになれば、イタリアの監獄で起きたような暴動、2005年にハリケーン・カテリーナに見舞われた後のニューオーリンズで起きた略奪といった光景が、世界各地で再現されるかもしれない。現状における経済政策の主要な(あるいは、実質的に唯一の)目的は、社会的崩壊を阻止することかもしれない。ウイルスが作り出す異常な緊張のなかで、社会の絆を維持していくことを経済政策の目的に据える必要がある。(p.6)

 

その他の掲載論文のサマリーは以下を参照。

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