「女性はあらかじめ応援する人とそうでない人を決めてしまう」(林修)

林修の仕事原論 (青春新書インテリジェンス)

林修林修の仕事原論:壁を破る37の方法』(青春出版社、2014年)より

(※引用は新書版ではなく単行本から)

 そもそも、コミュニケーションは「始まる前に終わっている」というのが僕の持論ですが、女性の場合は特にそれが顕著です。問題が生じたときや協力を頼みたいときになって頭を下げても遅いのです。

 

 つまり、特に女性は、あらかじめ応援する人とそうでない人を決めてしまうのです(最近では男性でもそういう人が増えましたが)。応援しようと思っている人にお願いされたら、張り切ってくれます。

 

 逆に、そうでない人に頼まれた場合には、まずモチベーションが上がらない。当然、結果がうまくいかないことも多いのですが、たとえそうなっても、女性は「頼んだほうが悪い」とさえ思いかねないのです。

 

 だからこそ、周囲の女性との良好な関係を築くべく、日々努力しなければなりません。女性に嫌われたらすべて男が悪い――。悲壮ともいえる覚悟が必要です。

 

 良好な関係さえ築くことができれば、何かあったときに周囲の女性はあたなの力強い応援団になってくれるはずです。そのためには、小さな自分を抑えて、絶えず周囲の満足を考えるような行動をとる必要があります。(pp.77-78)